今週の音楽、ではなく動画
来週登る白馬岳-唐松岳の不帰キレットの調査のため調べていたところ発見したYouTuber。カメラが好きでとてもこだわっている。アクションカメラも含めるとどうやら山に3、4台持って行っている。三脚も持って行っている。テント泊装備の重量の半分以上がカメラじゃないですか?と聞きたくなる。
彼女の動画はカメラの性能も彼女自信のカメラの腕も相まって、とんでもなく映像の綺麗な動画を撮る。23:25からの夜の景色とか半端ない。どうやったらこんなに空を明るくしながら星を捉える事ができるのか。カメラちゃんとやりたいってなる。何よりも山に泊まりたいってなる。あと声が好き。
ぜひ洗濯物でも畳みながら見てほしい。
今週のこと
先週末に頑張った反動か、睡眠の質がザコだからか、エアコンに当たりすぎたのか、ランニングしてなかったからなのか、夏バテなのか、もうよく分からないけど(たぶん全部)生活の進捗もNLの進捗もゼロでした。ボルダリングもいけなかった。
さすがにこのままではまずいと思って火曜日くらいからランニングを再開。走ると体調が良くなる。だから体調が悪くなるとちゃんと毎日走るけど、体調が良くなって3ヶ月くらいすると油断して走らなくなる。そしてしばらくすると体調が悪くなりまた走るを繰り返している。自律神経がとてつもなく弱いので走り続けないとダメになってしまう。という話を夫にしたら、「マグロみたいだね」と言われた。
今はだいぶ良い感じ。ランニング続けて来週からはフルパワーで生きていきたいと思います。
という訳で今回は以前に書き溜めたNLシリーズ。
たまに山に登らない女性から「生理ってどうしてるの?」と聞かれる。私も山に登る人に聞きたい。もっとオープンに生理の話したい。だって本当に大変だから。
と言う訳で試行錯誤の上、私の体に適した方法で一つの答えに私は辿り着いた。よければ女性も男性も読んでくれよな。
目次
生理とは
山でのトイレ事情
山×生理はしんどい(平地でもしんどいのに)
生理の対処法
タンポンを使う
月経カップ
ピル
おまけ:ミレーナ
おしまい
生理とは
月経とも言う。約1ヶ月の間隔で1週間ほど膣を通って出血し、自然に止まる女性の体に起こる現象である。人によっては月経に伴う体調不良や精神的に不安定になる事がある。それは生理中だけでなく生理前1週間にも起きたりする。つまり人によっては1ヶ月のうち半月くらい体調が悪い期間がある。
そして月経中は出血する。その出血量も個人差があるが、20-140mlと言われる。その出血は通常の排尿などと異なり無意識下で起こる。140mlはコップ1杯分くらいである。ナプキンを3時間ごととかに変えないといけない場合もある。参考
山でのトイレ事情
山の中には登山口や山小屋にトイレがある。そのトイレの様式はさまざまだが、基本的に洋式の綺麗な水洗トイレである割合はかなり少ない。また用を足す際に使用したトイレットペーパーや汚物などは持ち帰らなければいけない場合もある。そしてトイレがあるのは整備された夏山のみの話だと思っている。雪のある山や里山、知る限り北海道の山にはトイレがない事のが多い。
山×生理はしんどい(平地でもしんどいのに)
まず無意識下で出血している点に対処するのが大変。量の多い日だとナプキンを定期的に変えなければ漏れてしまう。着替えもシャワーもない山の中で漏れてしまったら大惨事だ。以前、生理2日目に日向山に登った事がある。その時の計画は日向山の山頂から、隣の山へプチ縦走するルートだった。日向山山頂までは緩い登りで問題なかったものの、隣の山へのルートが道が悪く傾斜もキツい。そんな折になんとなくドバッと出た感覚みたいなのがあって、諦めて撤退した。
次にシンプルに体調が悪い。これは個人差がある。私の場合は腹痛とか頭痛とか倦怠感がある。人によってはベッドから起き上がれなくなる人もいるらしい。基本的に体調が悪い状態で登山はしてはいけない。途中で動けなくなったり、集中力が欠けて転倒や滑落したら命に関わる。つまり生理が被ると土日休みの仕事をしている人であれば、月に4回しかない山へ登るチャンスの中で1回は諦めないといけなくなる可能性があるという事である。
あとはトイレ問題である。比較的量が少なく体調が良かったとしても、長い山行やテント泊の場合はトイレに行く必要が必ずある。トイレがまず少なかったり、あっても決して快適とは言えないトイレが多い。その中で出血している状態に対処するのは至難の技である。最悪手とか服について1日の気分が落ちる。6月にやろうとしていた信越トレイルの全線踏破はこれが理由で諦めた。
生理の対処法
生理に対する解決方法はナプキン以外にもいろいろある。ほとんど試してみた。
タンポン
ナプキンとは違うタンポンという膣の中に入れるタイプの生理用品だ。出血を吸水する場所が膣内だからナプキンだけよりはずっと快適。ナプキンとタンポンを併用するとさらに快適にはなる。
ただタンポンはずっと入れっぱなしにする事はできない。TSSという病気を発症する可能性があるからだ。これは過去に死亡事故もあるくらい危険な病気であるため、タンポンの使用時間は守らないといけない。大体8時間くらい。
ただこの交換で手が必ずと言って良いほど汚れる。水が貴重な山で、水を使わないと落ちない汚れはしたくない。あと根本的に、私は月経量が多いのでタンポンでは足りないので辞めた。
月経カップ
これはタンポンの進化系に若干近い気がしているのだが、膣内にカップを入れて、そのカップに経血を溜めるものである。膣内に密着するため漏れる心配はかなり少ない。
が、カップに貯められる量を超えたり密着させられていないと漏れる。そしてこちらもTSSの危険性があるため定期的にカップを外して経血を排出し、カップを清潔な水で洗ってから利用する必要がある。同じく手が汚れる。たぶんタンポンより汚れる。あとやっぱり私は月経量が多く漏れてしまう事が多かった。というかここらでそろそろお気づきかと思うが、私は単純に月経過多である。
ピル
これは薬で生理をコントロールする。種類がいろいろあるので注意。ピルを使うと生理のスケジュールをコントロールできる。例えば山に登る日は生理を避けられるように服用したり、そもそも生理が来ないようにする事ができる。
細かい仕組みや種類はサイトで調べたり、あと病院でちゃんと聞いてください。
黄体ホルモンが配合されているピル
一般的なピルはこっちである。私は昔、トリキュラーを1,2ヶ月ほど服用していた。が、前兆のあるタイプの偏頭痛持ちである。※絶対に真似しないでください。
トリキュラーなどの黄体ホルモンが配合されているピルは血栓症のリスクがある。血栓症とは血液中でできた血栓(血の塊)が血管を閉塞することで、障害を引き起こす病気のことである。参考
死に至る事もある病気のため注意が必要だ。ここで前述の話が関わるのだが、前兆のあるタイプの偏頭痛持ちはこの血栓症のリスクが通常よりも高くなるため、ピルの服用が禁忌=飲んではいけないのである。他にも喫煙者も血栓症リスクがあがりピルを服用してはいけないので、禁煙するかピルを服用しないという選択になる。
私はヤブ医者というかちゃんと話を聞いてくれないお医者さんに出会ってしまったので、偏頭痛持ちだと伝えたが「偏頭痛があっても大丈夫だよ!」と普通に処方された。記憶を辿ると前兆があるかどうかまでは聞かれなかった気がする。
それでしばらく服用していたのだが、ある日今までにないくらいめちゃくちゃ痛い偏頭痛に襲われた。吐き気も眩暈も止まらないし頭は割れるように痛かった。それが偏頭痛なのか血栓症による頭痛なのか分からなかったけれど、5時間くらい格闘していたら治った。だけどたぶん本当は救急車を呼んだ方が良いくらいの痛みだった。それから怖くなって服用するのをやめた。やめたらその頭痛は起こらなくなった。
体質的・生活習慣的に問題のない人が正しく服用すれば、黄体ホルモンが配合されているピルでも問題はないと思う。ただちゃんと話を聞いてくれる先生の元で相談して、リスクも理解した上で、服用すべきなのかな..とは思った。
最終的に...黄体ホルモンが配合されていない、ディナゲスト錠
最終的にディナゲスト錠という、ピルとも異なる薬を飲んでいる。
排卵を止めるタイプの新しい薬で、血栓症のリスクがなく前兆のあるタイプの偏頭痛持ちでも飲める。一般的には月経過多などの月経困難症の方が使うものである。そのためそうではない人が生理をコントロールするために処方できるかは分からないので病院に聞いてください。参考
このディナゲストだと排卵自体を抑制する作用があり、生理が来なくなる。病気のリスクはほぼないのだが、不正出血が起こる可能性があるのと毎日12時間空けて1錠ずつ、合計2錠を飲む必要がある。効果のある時間が12時間しかない薬だかららしい。
私の場合は不正出血は気になるほどなかった。おりものシートとかで全然問題ない。それより毎日同じ時間に飲む事のが煩わしさは感じた。アラームを設定して忘れないようにはしているが、朝起きるのが遅くなりそうな日は薬を飲むために一度起きたりする。
ただその煩わしさがあったとしても、生理が来ない事はめちゃくちゃ快適だ。山行計画を立てる時も気にしなくて良いし、生理中の体調不良とか、生理前に精神が不安定になったりしていたがそれがなくなったのが最高だった。
ちなみにディナゲストには避妊効果はないとされている。避妊目的の場合は使えないので注意。
おまけ:ミレーナ
子宮内に黄体ホルモンを配合したリングを入れる方法である。実はミレーナの相談をするために病院に行ったら、ディナゲストを勧められた。ミレーナとは
ミレーナは月経過多の人が経血量を減らせたり痛みを和らげられたり、人によっては生理が止まることもあるらしい。あと避妊効果もある。
ミレーナの場合は黄体ホルモンが子宮内で直接作用するため、ピルと違い血栓症のリスクがない。ただミレーナは子供を産んだことがない人の場合、子宮口が狭く痛みを伴ったり入れられなかったりするらしい。あと最終的なコスパは良いと思うけど、最初に数万円払う必要がある。だから有効期間の5年を過ぎる前にやっぱり辞めたいってなるとちょっと勿体無い。だから割と最後の選択なのかなーとは思った。
おしまい
長きに渡る女性の生理による悩みに私の中では一旦終止符が打てた。が、あくまでこれは私の体に適した方法の一つに過ぎない。月経カップで事足りる人もいれば、偏頭痛がないなら超低容量ピルのが使いやすいかも知れないし、ディナゲストも何らかで処方できず他の方法でないといけない人もいるかもしれない。ディナゲストだって、毎日同じ時間に飲まないといけないのは煩わしい。
だからこれから医療とか生理用品が進んでもっとより良い方法が出てくれると嬉しいなぁと思う。
来週からはちゃんと書きまーす。